福田 洋一（ふくだ よういち、1956年 – ）は、日本のチベット仏教研究者。専門はチベット中観思想・チベット論理学・インド仏教論理学。大谷大学名誉教授。  

====学歴====
- 東京大学大学院人文科学研究科インド哲学専攻　修士課程中退（1985年）

====職歴====
  *財団法人東洋文庫専任研究員（1985年 – 2001年）
  *大谷大学助教授（2001年 – 2021年）
  *大谷大学教授（2001年 – 2021年）
  *大谷大学名誉教授（2021年 – 現在）Cf.[[https://www.otani.ac.jp/news/nab3mq0000088dju.html|大谷大学文学部仏教学科　福田洋一先生による最終講義の開催]]、[[https://www.otani.ac.jp/news/2021/nab3mq000008chiq.html|3氏に名誉教授の称号が贈られる]]  

====研究内容====
　研究テーマはチベット中観思想、チベット論理学、インド仏教論理学。チベット仏教ゲルク派の開祖ツォンカパの中観思想を対象とし、二諦説、空と縁起の同義性、文殊菩薩との関係について研究を行う（[[https://www.daitopb.co.jp/7707.htm||『ツォンカパ中観思想の研究』大東出版社、2018]]）。

　また、チベット論理学の基本的概念を検討する（[[https://researchmap.jp/fukuda-yoichi/misc/21224761| |福田洋一|「初期チベット論理学におけるmtshan mtshon gzhi gsumをめぐる議論について」『日本チベット学会報』49号、2003]]など）。

　インド仏教論理学においては、ダルマキールティの *svabhāvapratibandha* 概念の研究を行う（[[https://www.austriaca.at/8781-3inhalt |"Reinterpretation of the Compound svabhāva-pratibandha in Dharmakīrti’s Logical Theory", Reverberations of Dharmakīrti‘s Philosophy,pages=91-110, 2014]]など）。 

====学会活動====
  *日本チベット学会において、幹事を務め、長年学会報の編集にも携わった。  

====主な著作・訳書・編著====

===著書===  
  *『ツォンカパ中観思想の研究』大東出版社、2018年[[https://www.daitopb.co.jp/7707.html]]  

===訳書===
  *『ダライ・ラマの仏教哲学講義 ―苦しみから菩提へ―』大東出版社、1996年7月[[https://www.daitopb.co.jp/6274.html]]
  *『チベットの歴史と宗教 ― チベット中学校歴史宗教教科書 ― (世界の教科書シリーズ35)』明石書店、石濱裕美子との共著 [[https://www.akashi.co.jp/book/b100706.html]]  

===共著===  
  *『チベットを知るための50章』明石書店、石濱裕美子他との共著、2004年[[https://www.akashi.co.jp/book/b64882.html]]
  *『聖ツォンカパ伝』大東出版社、石濱裕美子との共著、2008年2月[[https://www.akashi.co.jp/book/b100706.html]]
 
===編著===
  *『須弥山の仏教世界』新アジア仏教史9、佼成出版社、沖本克己と共編著、2010年[[https://books.kosei-shuppan.co.jp/book/b274452.html]]  

===監修===
  *『ダライラマ 珠玉のことば』ランダムハウスジャパン、2012年[[https://cir.nii.ac.jp/crid/1970867909786133423 |webcite=CiNii]]

===その他論文多数===
  *INBUDS（福田洋一）[[https://tripitaka.l.u-tokyo.ac.jp/INBUDS/search.php?m=sch&od=&uekey=福田洋一&ekey1=author&lim=20&offs=0&]]